はじめに 3
◆1 韓氏意拳は武学をめざす
王向齋はなぜ不敗といえたのか 16
具体性を求めれば誤る 19
世界は淀みなく運動している 24
意拳は道を表す手段にすぎない 29
型は人の能力を限定する 31
武学という概念 34
◆2 感覚は世界をリアルに伝える
人為的につくられた癖を人はありのままの自分と呼ぶ 40
形体で自分の身体の動きを取り戻す 42
伸びやかな動きが躍動をもたらす 48
経験は自信に結びつくか? 51
わからないからよく動ける 53
感覚はリアルさを正確に伝える 55
言葉による思考は世界を二次元に縮小する 58
◆3 確認から体認へ
感覚がいちばん自分を騙す 64
部分的に正しいから誤りは埋まる 67
身体の構造に嘘はない 71
運動というFLOWを知る体認 74
雨音を知るような感覚 80
実感を持つと体認は失われる 82
緊張することには何の意味もない 88
認識を捨てたとき世界はその姿を現す 91
未知の事柄を人は既に知っている 94
◆4 站椿──能力を求める仮の方法
難解だった王向齋の指導 100
站椿は身体構造を理解するための手段 102
絶対のセオリーはセオリーとしては存在しない 106
意拳は存在を科学する 110
韓氏意拳の站椿 114
站椿の理解には新しい運動の概念が必要 117
知ろうと望むことを放棄する 122
教学同一というコミュニケーション 124
站椿は名指しできない何かをそっと感じ続ける 128
抱とは物理的変化の起こる臨界状態を指す 131
心は多面体で出来ている 135
勝敗は、力ではなく能力が分ける 140
意念ではなく一形一意で動く 144
緊張と弛緩は意造が生み出す 151
習慣化は自然といえるのか? 154
◆5 時間と記憶
記憶とは捏造である 160
人は世界を自我のバイアスに従って見ている 162
思い返される痛みの記憶 166
自分の中に仮想敵をつくらない 171
理解したことに真実はない 175
善悪を立てる自己を捨てる 178
時は流れない 182
茶の味にはそれぞれの味がある 184
因果はあってもなくても一緒 187
◆6 限りない自由を得るために
現実とはただそうあること 194
ただの自分のいる場所 198
この一動は何のためにあるか? 205
意拳はあくまで自己の開放をめざす 208
おわりに 215
参考文献 217 |