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 冬弓舎の本:新刊(2006年10月10日刊行)

FLOW
──韓氏意拳の哲学
尹雄大(ユン・ウンデ)著
監修:光岡英稔(国際韓氏意拳総会日本館代表)

推薦文:甲野善紀(武術家)
帯文:内田樹(思想家)

定価1995円(税込)
ISBN4-925220-20-9
四六判/並製本/224頁

推薦文(抜粋) ── 甲野善紀 →全文を読む
……本書は著者が韓氏意拳を学び始めて、その深さと妙味を自覚し始めるにしたがい、自然とそうした本に目を通し、自らが変わってゆく過程を綴った本であるだけに、その説得力と真摯な思いが読み手にヒシヒシと伝わってくる。はっきり言って、私は現代に書かれた武術・武道関係の本で、これほど人間の深みについて考えさせられた本は記憶にない。
 こうした本の推薦文というのは、通常依頼されて書くものだが、この本に限っては私が志願してでも書かせていただきたいと思った。……

帯文 ── 内田樹
武道の身体技法はつきつめると
時間・記憶・自我についての
哲学的考察に収斂する。
武道の哲学と哲学する武道の
漸近線をたどる意欲的な試み。

本書より
意拳は革命的な武術であるというよりも、武術そのものの革命というのが正確なのではないか。これは単なるレトリックではなく、「従来の武術の概念の外に出た」という意味だ。

目次
著者紹介
本書から(はじめに)
■参考url
  国際韓氏意拳総会日本館(光岡英稔) http://www.hsyq-j.com/
  松聲館(甲野善紀) http://www.shouseikan.com/
  内田樹の研究室 http://blog.tatsuru.com/
■本書チラシ:[PDF: 610k](書店注文用にもお使いいただけます)



■目次
    

はじめに  3

◆1 韓氏意拳は武学をめざす
王向齋はなぜ不敗といえたのか  16
具体性を求めれば誤る  19
世界は淀みなく運動している  24
意拳は道を表す手段にすぎない  29
型は人の能力を限定する  31
武学という概念  34

◆2 感覚は世界をリアルに伝える
人為的につくられた癖を人はありのままの自分と呼ぶ  40
形体で自分の身体の動きを取り戻す  42
伸びやかな動きが躍動をもたらす  48
経験は自信に結びつくか?  51
わからないからよく動ける  53
感覚はリアルさを正確に伝える  55
言葉による思考は世界を二次元に縮小する  58

◆3 確認から体認へ
感覚がいちばん自分を騙す  64
部分的に正しいから誤りは埋まる  67
身体の構造に嘘はない  71
運動というFLOWを知る体認  74
雨音を知るような感覚  80
実感を持つと体認は失われる  82
緊張することには何の意味もない  88
認識を捨てたとき世界はその姿を現す  91
未知の事柄を人は既に知っている  94

◆4 站椿──能力を求める仮の方法
難解だった王向齋の指導  100
站椿は身体構造を理解するための手段  102
絶対のセオリーはセオリーとしては存在しない  106
意拳は存在を科学する  110
韓氏意拳の站椿  114
站椿の理解には新しい運動の概念が必要  117
知ろうと望むことを放棄する  122
教学同一というコミュニケーション  124
站椿は名指しできない何かをそっと感じ続ける  128
抱とは物理的変化の起こる臨界状態を指す  131
心は多面体で出来ている  135
勝敗は、力ではなく能力が分ける  140
意念ではなく一形一意で動く  144
緊張と弛緩は意造が生み出す  151
習慣化は自然といえるのか?  154

◆5 時間と記憶
記憶とは捏造である  160
人は世界を自我のバイアスに従って見ている  162
思い返される痛みの記憶  166
自分の中に仮想敵をつくらない  171
理解したことに真実はない  175
善悪を立てる自己を捨てる  178
時は流れない  182
茶の味にはそれぞれの味がある  184
因果はあってもなくても一緒  187

◆6 限りない自由を得るために
現実とはただそうあること  194
ただの自分のいる場所  198
この一動は何のためにあるか?  205
意拳はあくまで自己の開放をめざす  208

おわりに  215
参考文献  217




●著者紹介
尹 雄大(ユン・ウンデ)
ライター。神戸生まれ。『AERA』の「現代の肖像」や『Number』『婦人公論』などで活動。ウェブサイト「考える高校生のためのサイトmammo tv」(http://www.mammo.tv/)でインタビュアーを務める。
●監修者紹介
光岡英稔(みつおか・ひでとし)
国際韓氏意拳総会日本館代表。2003年2月、意拳の創始者、王向齋老師の高弟であった韓星橋老師と、その四男である韓競辰老師に出会う。両老師にその才能と実力を認められ、同年8月に日本人として初の正式な入室弟子となる。現在、日本における韓氏意拳の指導の一切を任されている。著書に『武学探究』『武学探究 巻之二』(ともに甲野善紀との共著、冬弓舎)、ムック『東洋武術で驚異のカラダ革命』『中国武術で驚異のカラダ革命2』(ともに学研)で甲野善紀と対談。
「国際韓氏意拳総会日本館」ウェブサイト:http://www.hsyq-j.com/


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